2010年4月28日水曜日

常滑急須


mamiya 645ProTL セコール150mm
常滑は焼き物の町です。中心地域はその昔、陶器を焼く煙で洗濯物がすぐに煤で真っ黒になったそうです。20年ほど前、この地に引っ越してきたころは陶器工場群はずいぶんと閉められた後で、煙を吐いている煙突はほとんどありませんでした。しかし、まだまだレンガ製の煙突が随所に見られ、焼き物の町の風情が残っていました。しかし、年々それらの文化遺産は”倒壊の危険"のため取り壊され、今はほとんどありません。代わりに中心部に大きなマンションが建つ始末。おまけにその隣にはショッピングセンターが来る予定。常滑版文化大革命か。そんな中、常滑の雰囲気を残しながら、おしゃれな小店でがんばっている若者たちや主婦の人々の存在を、傍観市民でありながら嬉しく思います。 写真は常滑散歩道の風景です。風に揺らぐ暖簾、常滑急須。奥のベンチでゆったりと古本でも読んでいたい、さわやかな4月のひと時でした。  フィルム写真は、柔らかさの中にも被写体の重量感が感じられるような描写をします。 「 中判は//私にとっては//ゴールかな」と思ったり。

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